この記事を書いた人
溝口耕太
kohta
公開日:2016.01.06 / 最終更新日:2020/01/29
おはようございます、IT+デザイナーの溝口です。
前回ネットショップを始める前にまず考えたいことを書かせていただきしたが、今回はネットショップをやるならモールと自社サイト(独自ドメインショップ)のどちらがいいの、というお話です。
これはいざネットショップをを始めるとなると、気になるところではないでしょうか。
それぞれにメリットデメリットがありますので、参考にしつつ判断していただければと思います。
楽天やAmazon、Yahooなど複数のネットショップがひとつのサイトにまとまっていて、様々な商品を販売しているウェブサイトのことを言います。
集客力がある
モールの場合は、モール自体に集客力があるため、ある程度目を引いてもらえれば比較的簡単にお客様が来店してくれる可能性があります。実店舗と同じように、人気の商店街の中にお店を出すだけでフラッと立ち寄ってもらえる可能性があるというイメージです。
信用がある
お店自体の信用も決済の信用もモールの場合は安心感を与えることができます。未だにネットでクレジットカード決済をするのはちょっと心配。という方は多いものです。銀行振込や代金引換という手段もありますが、決済の60〜70%はクレジットカード、ということを考えるとこのニーズに応えられるのも大きいと思います。
お客様がすでに買い物をする気持ちがあるから転換率が高い傾向がある
モールの場合、すでにお買い物をする気持ちで入ってきているため、単純に転換率が高くなります。
(転換率:訪問者数に対して商品が売れる確率。購買率やCVRなどとも同じ意味です)
自由度が低い
モールのルールに従う必要があるため、デザイン的なことはもちろん、イベント施策等(ポイント2倍デーや自社独自のものなど)を展開することはできません。イベントも広告もモール独自のものに従う形となります。
顧客情報が手に入らない
モールにもよりますが、顧客情報は基本的にはモール側に所有権があり、メールアドレスなどの情報も手に入りません。また、サイトへのアクセスデータも断片的なデータのみで、PDCAを繰り返して次の施策に活かしたい、というようなことができません。
売上手数料・月額費用が高額で利益が出しづらい(Yahooは無料)
たとえ商品が売れたとしてもなかなか利益が出しづらいというのが現状です。それに加え、同じような商品を扱うショップが集中するため、差別化もしにくく、どうしても価格競争に陥ってしまう傾向があります。
モールに属さず独自にショップを構築・運営するネットショップのことを言います。
自由度が高い
自由にデザインやURLを設定できるため、作りたいサイトを作り込むことができます。
また、自社独自のイベント施策やコンテンツ、お客様に合わせたメルマガの配信なども自由に展開できるため、ブランディングやリピーター作りがしやすくなります。
また、リスティングやアフィリエイトなどでの集客も自由に行うことができます。
顧客情報・データが手に入る
メールアドレスはもちろん、購買データやアクセスデータも自社で把握することができます。
それによって購入状況に合わせたお客様とのコミュニケーションや施策の効果の把握。次の施策へ活かすことができるようになるのです。
自社ドメインのSEO・価値が上がる
SEOも考慮しながら優良なコンテンツをどんどん溜めていくことで、サイト自体の価値が高まり、自然検索で上位に表示されるようになっていきます。
デメリット
最初は集客力がない
まず最初にオープンした時はまだ全く知名度がないため必ず集客施策が必要となります。自然検索での流入を増やすSEO、広告であればリスティングやアフィリエイトなど。コンテンツの質と量が重要です。
最初は信用がない
サイトデザインやお客様とのしっかりとしたやり取りによって、大きくカバーできる面もありますが、モールに入っているショップに比べるとオープン当初の信用は薄い状態です。日々の行動と実績によって信用を高めていく必要があります。
転換率がモールより低い傾向がある
そもそもお買い物をするつもりではなく調べ物などでたどり着いたお客様や、広告経由でたどり着いたお客様もいるため、基本的にはモールの方が転換率は高い傾向があります。
いかがでしたでしょうか。
以上の点を踏まえた上でご判断いたければと思いますが、お店のブランディングのためにも、顧客情報を基にした施策を行うためにも、自社サイトにまずは注力することを弊社としてはお勧めしております。
もちろん商品力があり、利益率が高い商品を扱っている場合はモールとの併用による売上拡大・新規顧客開拓も臨めますので、時期と商品に合わせた展開が重要かと思います。
次回は箸休め企画「世界の美術館巡り」です。
それでは!
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溝口耕太
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