この記事を書いた人
溝口耕太
kohta
公開日:2016.01.04 / 最終更新日:2020/01/29
新年明けましておめでとうございます!
今年から本格的にブログを始めることにしました、デザイナーの溝口です。
月曜日と水曜日は主にデザインに関するブログ。金曜日は私が世界一周した際に巡った世界の美術館や現地で感じたこと、世界で探したラーメン屋などを書いていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。
さて、今回のテーマはネットショップを始める前にまず最初に考えたい3つのことです。
昨今増え続けているネットショップ(ネットショップ=EC:Electronic Commerce)。
まず市場規模から見てみると2014年日本国内のBtoCのEC市場規模は、前年比14.6%増の12兆7,970億円にまで成長しており、全体に対するEC化率は4.37%。アメリカが2013年にすでに5.5%を超えていることを考えても、今後益々成長していくことは間違いない市場です。
当然市場が成長しているのだから、参入したい!と考えている方は多いと思いますが、「何はともあれ、まずは立ち上げちゃおう!」と言って立ち上げたところで、簡単に売上が上がるような世界ではないのが現状です。
立ち上げるだけなら無料でも簡単に立ち上げられてしまいますが、何よりもまず大事なことは以下の3つを考えることです。
ショップのデザインをするにあたってもこれが決まっていなければ適切なものを作ることはできません。
01.何を
お客様に提供するモノ・その価値は何か?
02.誰に
それを誰に届けるのか?
03.どうやって
それをどうやって伝えるのか?
もちろん市場調査や3C分析もとても大事なことですが、そもそもこの3つを明確にしないことには間違って売れることがあったとしても、継続して売れるお店を作ることはできません。
それでは一つ一つ見ていきましょう。
これは単純に何の商品を扱っているのか、という話ではありません。他にはない商品力とその商品を通してお客様に届ける価値。その商品を通してこのお店から何をお客様に提供するのか、その商品の価値は何なのか、ということになります。
例えばそれは、安心であったり、幸福であったり、健康であったりするかもしれません。お店によって、商品によって、変わるものであり、そのお店のミッションそのものだと思います。
「何を」のターゲットは誰なのか。例えばここが20〜40代の女性、といった広範囲のターゲットにしてしまっては意味がありません。なぜならその中には全くバラバラの人達が集まっているからです。その中の人達全員に響くものを作ることは不可能な上に、それを目指してしまうと中途半端で結局誰にも響かない、ということにもなるでしょう。
そこで必要になるのが、よく聞く言葉かもしれませんが、「ペルソナ」というものです。これはターゲットとなる特定の一人の人物像を極力細部まで作り上げる手法です。その人の性別・年齢・仕事・年収・居住地域などの基本情報から、一日のスケジュールや趣味・好きな本/ブランドなどの細かいことまで、その人がイメージできるところまで詳細に作り上げます。
サイトを通して、というのはもちろんですが、その中に入れるコンテンツやお客様とのコミニュケーションなど、「何を」をどうやって伝えていくのか、どうすれば伝わるのかを考えるのがここになります。たとえば安心感であれば充実したQ&Aやアフターサポート、モノの確かな価値であれば製造工程や職人さんの顔など、「何を」伝えるのかによって内容は変わってきます。それがコンテンツであったり、SNS・ブログであったり、メルマガであったりしますが、まず最初に決めておくことで全体像を描きやすくなります。
いかがでしたでしょうか。
全てすごく基本的なことではありますが、ここを考えていないお店も意外にあるものです。
以上が整理され考えられていれば、その後の施策やデザインテイストの決定などもしやすくなり、リピーターのお客様を作るためのブランディングにも繋がっていきます。
ネットショップを始め前にまずはここを考えるところから始めてみましょう。
次回はネットショップをやるならモール?自社サイト?についてです。
それでは!
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溝口耕太
kohta