この記事を書いた人
ショップ店長 ミキ
miki
公開日:2015.01.08 / 最終更新日:2020/03/04
こんにちは、アイティプラス(IT+)の三木です。
昨日の記事に引き続き、損益シミュレーションについてです。
前回登場した、売上原価、変動費、固定費の内訳について、もう少し詳しくご説明したいと思います。
今回ご紹介する内訳ですが、「初心者が個人でネットショップを運営」する場合を想定して各項目をわかりやすくご説明していますので、予めご了承ください。
また売上金額は「平均客単価」としますので、皆さんのショップの客単価にあてはめて考えてみて下さい。
扱う商品によって価格や原価が大きく変わる場合は、売れ筋商品やメイン商材で考えてみるといいと思います。
既にネットショップを始められて売上が上がっている方などは、1か月の数字をあてはめるとよりわかりやすいかと思います。
商品そのものに関わる原価の合計になります。
値引きをして販売した場合の値引き額です。これから始められる方はまずここは0でいいでしょう。
商品の仕入れに必要な金額です。仕入れた物の価格や送料、手数料など全ての合計金額です。
商品の製造に必要な金額です。個人で仕入れたものをそのまま販売する場合は製造原価は0です。
自分で製作・加工したものを販売する場合は、製作に要する人件費がこの製造原価に含まれます。
本来は在庫も原価として換算しますが、今回は0とします。
変動費とはその名の通り、売上によって変動する費用の合計です。
ネットショップの場合ですと、「売れれば売れただけかかる費用」のことです。
例えば商品を発送する際に、同梱するチラシやおまけ、サンプルなどにかかる費用です。
送料・梱包材など商品の発送にかかる費用です。送料をお客様に負担してもらう場合は含みません。
商品が売れた時に発生する費用です。ショッピングモールへ支払うロイヤリティなどはここに含みます。
決済代行会社に支払うクレジットカード決済手数料などがあります。
固定費には、商品が「売れても売れなくても」発生する費用が含まれます。
製造原価に含んでいない人件費です。個人の場合は0でも構いませんが、厳密には計上した方がわかりやすくなります。スタッフを増やした場合の給与もここに含まれます。
インターネット上の広告費はもちろん、チラシやメディア掲載などにかかる費用も含まれます。
「長期に渡って使用する固定資産や設備」を購入した場合は原価償却費が発生します。個人の場合は該当することは殆どないと思いますので0で大丈夫です。
レンタルカートの月額使用料、クレジット決済のシステム利用料、独自ドメイン使用量などが含まれます。
1~4に含まれない固定費があれば、ここに計上します。
以上が売上原価、変動費、固定費の詳しい項目になります。
企業として会計報告などを行う場合には、このようなざっくりとした内容ではなくもっと細かい決まりもあるのですが、今回は初めての方にもわかりやすいように噛み砕いてありますのでご了承ください。
次回は具体的な数字を当てはめた場合の計算方法や、導き出した数字から見えてくることについて、お話したいと思います。
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ショップ店長 ミキ
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