この記事を書いた人
noguchi
noguchi
公開日:2021.05.25 /
遂に、iPad ProをMacbookの代わりに仕事で使ってみよう、本気で試してみよう、と思いM1チップ搭載のiPad Pro 12.9インチを購入しました。
以前にも初代12.9インチ iPad Proを購入したことはありましたが、最終的には日経新聞の電子版を読むことくらいしか使えませんでした(笑)
大前提として、私はグラフィックデザイナーでもなく、カメラマンでもないので、一般的なビジネス用途として利用する上でiPad Proのみで仕事ができるか、というのがポイントです。Macbook Proを一切使わずに。
さて、今回はどうなるでしょう。
目次
Macbookシリーズをずっと使っているとどうしても「画面に触れると便利そう」「Apple Pencilで資料を添削したい(してみたい)」という衝動にかられる時があります。
ただ、iPadのみで全ての仕事をこなすのは難しいですし、常にMacbookと一緒にiPadも持ち歩く、というのは非現実的でした。
でも、今回のM1チップ搭載の新型iPad Pro 12.9インチなら、1台で全てをこなすことができるのではないか、と思わされました。
決め手は、M1チップ搭載+16GBのメモリを搭載したモデルが出ることでした。
M1チップ搭載によりCPUの処理能力は十分
ストレージ1TB以上搭載のモデルはメモリが16GBになる
iPad OSが進化している
以前、タッチパネル搭載(手で画面を触って操作)のパソコンに憧れて試したことがあります。その時はiPadがMacbookの代わりになるのは難しいと思ったのと、Windows10になってWindowsも使いやすくなったっぽいなぁということで、MicrosoftのSurface Bookを試しましたが、結局は使いませんでしたww(詳細は、Macのタッチパッドは秀逸!Windowsノートパソコンを2台試して、結局MacBookに帰ってきた、という記事をご覧ください。)
iPad Pro 12.9インチのラインナップは全部で5モデル。
CPUは同じなので、違いはストレージ容量と実はメモリ容量も違います。
CPUは同じなのでストレージ容量だけの違いであれば、私は一番少ない128GBモデルで十分なのですが、メモリ容量が違うことは大きなポイントです。
128GB〜512GBのモデルのメモリは8GB、1TB〜2TBのモデルは16GBとなっていて、パソコンと同じかそれ以上を搭載しています。さらに、OSもiPad OSということを考えると、16GBって必要なのか?と思いますが、とはいえMacbookの代わりに1台で全ての仕事をこなそうと思うと、多いに越したことはありません。
特に、昨今、Webサイトを閲覧するためだけでなく、クラウドサービスを利用することも増えたため、どうしてもブラウザのタブを大量に立ち上げた状態での作業が多くなります。また、Webサイト自体がリッチになっていることもあり、CPUやグラフィックス性能が求められるようになっています。
グラフィックス処理をしない、ゲームをしないとはいえ、メモリが多いことによる作業ストレス軽減は保険としてもとても重要です。
昔、コンピューターメーカーに勤めていたこともあり、ハードウェア選定の勘所は抑えていたつもりでしたが、一般的なビジネス用途で利用するパソコンでもメモリはもちろん、CPUやグラフィックス性能が求められている自体になったことを知らず、痛い目にあった過去があります。(詳細は、MacBook Air (2020)、は買いです。今回は正解だった。CPUとグラフィックス性能向上がポイント、という記事をご覧ください。)
実際に今使っているMacbook ProはM1チップ搭載かつメモリは32GBにしてあります。
ということで、今回は16GBのメモリを搭載したiPad Pro 12.9インチにするため、ストレージ1TB搭載モデルにしました。
また、WiFiモデルか、WiFi + Cellularモデルか、についてはWiFiモデルにしました。
日々のIT系ニュースを見ていると、ノートパソコンにSIMカードが刺さるタイプの需要?要望?が結構あるようですが、個人的にはノートパソコン用途のマシンが常時通信している必要性をあまり感じていません。
特にMacbookやiPadであれば、iPhoneでのテザリングはほとんど手間がかかりませんし、スマホを持っていれば常に通知は受けてとれる状態なので、更にノートパソコンでも常時通信している必要性がパッと思いつかないです。
もちろん、用途に寄っては都度テザリングをするのは不便、という状況があるのは理解できますが、パソコンが新発売されたときに「遂にLTE通信可能なモデルも発売」とか、「SIMが刺さるモデルはありません」のようなコメントを結構見るのが不思議だなぁと思っています。
Macbookの代わりに利用する、ということは当然物理キーボードが必要になります。
いくつか記事を調べてみましたが、選択肢としては、
キーボード一体型のケースか、Bluetooth接続の独立したキーボードか
前者であれば、現時点では今回のiPad Pro 12.9インチと同時に発表された12.9インチiPad Pro(第5世代)用Magic Keyboardしか選択肢がありません。後者の方が、重さや折りたたみ式のモデルだと携帯性、省スペース性などのメリットがありますし、キーボードの打刻の好みも含め選択肢が広がります。
ただ、せっかくならApple Pencilも含めまずは全て純正で揃えて使ってみたいと思います。
11インチのiPad Proだとロジクールやエレコムなど純正よりも評価の高いキーボード一体型ケースもあるようですが、12.9インチのiPad Proだとその選択肢もないですし、Magic KeyboardはApple純正なのでタッチパッドの操作性にも大きな期待があります。
冒頭にも書きましたが、ハードウェアとしての魅力は大きく以下の3点だと思います。
M1チップ搭載による処理能力の向上
ストレージ1TB以上搭載のモデルはメモリが16GBになる
Liquid Retina XDR ディスプレイ
2021年の新モデル、最大の特徴は何と行ってもApple独自設計のM1チップを搭載したことに尽きます。
8コアのCPU、8コアのGPU、16コアのニューラルエンジンを組み込んだことで、パフォーマンスとグラフィックスの処理速度が大幅に向上しています。CPU処理能力は旧モデルより最大50%速く、グラフィックス性能も最大40%の高速化が見込めるとのことです。
上位モデルはメモリが16GBとなり、M1チップとの組み合わせによりノートパソコンと比べても遜色ない、というより少し位ハイスペックなノートパソコンよりもよっぽど処理性能の高いマシンと言えます。ただし、今回購入する1TBストレージモデルは税込213,800円と価格も十分高いですが(笑)
16GBメモリを搭載する上位モデルというのはストレージ容量が1TBと2TBの2機種です。
12.9インチのモデルのみLiquid Retina XDRディスプレイ搭載となっています。11インチiPad Proは旧モデルと同じLiquid Retina ディスプレイです。 1万個以上のミニLEDを並べたLiquid Retina XDRでは、すべてを1,000,000:1のコントラスト比で、現実の世界に近い精細さで描写するとのことです。
その他、個人的にはあまり魅力は感じませんが、クリエイター系の方々などプロフェッショナル用途として考えると以下の機能、スペックは重要かもしれません。
5G通信対応(Cellularモデル)
ストレージ容量2TBがラインナップ
インカメラのセンターフレーム機能(ビデオ通話時に被写体を追いかける)
ビデオの拡張ダイナミックレンジ(最大30fps)
インカメラがTrueDepth(超広角搭載)1,200万画素
Thunderbolt / USB 4
M1搭載 iPad Pro 12.9インチはMacbook AirやMacbook Proの代わりになるか、についてハードウェアスペック的には間違いなく遜色ありません。更にM1チップを搭載していない旧型Macbookシリーズと比べるとパフォーマンとグラフィックスの面では凌駕するのではないか、とさえ思えます。
クラウド環境が整い、SaaSサービスを利用した業務が主流となる中、スマホはもちろん、iPadやSurface Go、Chromebookようなタブレット系の端末でも十分に仕事ができるのではないか、画面も触れるしペンを利用した業務ができることによりむしろクラウド環境が前提であればタブレット系の端末のほうが作業の幅が広がるのではないか、と数年前から思っています。
実際に何度かチャレンジしてきましたが、クリエイターではない私でも以下のような点がネックとなり、iPadやChromebookへの乗り換えは断念してきた経緯があります。
DropboxやGoogleドライブなどのオンラインストレージとの同期(よく使うファイルのリアルタイム同期)
Chromeブラウザのマルチユーザー切り替え機能
タッチパッドの使いやすさ(Macbookのタッチパッド秀逸すぎる)
PC用(Mac / Windows)のインストラーしか提供されてないソフト
プレゼン時のプロジェクターや液晶ディスプレイへの投影
ざっくりとOSの違いによる不便さ(MacOSとiPadOSの違い)
ただ、M1チップ搭載、メモリ16GB搭載のiPad Pro 12.9インチが登場したことによりハードウェアスペックとしてはまったく遜色ないという土台の上に、タッチパッドを搭載したApple純正のMagicKeyboardが登場したこと、年々クラウド環境での業務が増えたこと、また何よりも世の中(お客様側)にリモートワークが一般的になってきたこともあり、実務上これまでのネックが解消されたのではないかと思っています。
特に、私がメインで利用しているGoogleドライブのアプリGoogle Drive File stream(Google Drive for desktop)がM1チップ搭載したMacBookシリーズに長らく非対応だったことで、クラウドステージの同期ができなくても意外と困らない!ってことに気づいたことも大きかったです。(現在使っているM1搭載Macbook Pro 13インチを購入した際に書いた、M1 Macbook Pro に買い換えるべきか?という記事もご覧ください。)
この記事の執筆が少し遅れたため、そろそろiPad Pro 12.9インチの出荷が開始されるのではないかと思います。
iPad Proを実際に利用開始してみると、当初は戸惑うことや、やっぱりここは不便か、というようなことは出てくると思いますが、ハードウェア的にも、世の中の環境的にも整って来たという事実とiPadで全ての業務を行うことにより、パソコンから脱却することで見える別の景色があると大きな期待しています。
現在使っているMacbook ProがM1チップ搭載でメモリ32GB搭載モデルのためバッテリーの持ちも含めほぼ不満が無いだけにハードルが上がっているため、やっぱりMacbook Proがいいなぁ、戻ろうとなる不安はありますがタッチパネルやApple Pencil利用による使い勝手の向上がMacbook Proを上回ることを信じてあと数日待ってみたいと思います。
という記事を公開したその日の夜に追記失礼します。店頭販売及び予約分の出荷日が確定したようです。5月21日からApple Store各店とApple製品の取扱店で店頭販売を開始、予約分は21日から順次届けられるとのこと。(製品発表が行われてすぐ記事を書かなかった私が悪いのですが、公開したその日に追記となり・・・すみません。)
本日も、ここまでお読みいただきありがとうございました。
iPad Proが届いた際には、上記の期待や懸念点がどうだったのか、使用感も含めた記事を書きたいと思いましますので、引き続きよろしくお願いいたします。
この記事を書いた人
noguchi
noguchi