この記事を書いた人
ショップ店長 ミキ
miki
公開日:2014.04.13 / 最終更新日:2020/04/07
こんばんは!IT+(アイティプラス)からECコンサルを受けたネットショップ店長のミキです。
昨日のブログはもう読んでいただけましたか?
もしもあなたがこれからネットショップを始めようとしているのなら、一番最初にやるべきとても大切なステップがありますので、先ずは昨日の記事を読んでから今日の記事を読まれることをお勧めします♪
さて、では早速参りましょう。
商売を始める上で、避けては通れない(避けて通っちゃダメ!)のが「経営戦略」です。
「経営戦略」とは、「組織の中長期的な方針や計画を指す用語」(ウィキペディアより)だそうです。
「経営戦略」と聞くと、なんだかとても難しそう、私には無理・・・、理解できない・・・と逃げ腰になりがちですよね。
特に女性は苦手な分野ではないでしょうか?(´∀`;A
「会社の社長は知ってた方がいいけど、今から個人でお店を始めるのにそんな本格的な戦略なんて必要ないでしょ」
と思ったあなた、答えはイエスであり、ノーでもあります。
つまり、本気で成功したいならイエス、適当にやってすぐに挫折しても構わないなら、ノーです。
商売という「ビジネス」を始めるのであれば、個人や企業関係なく、経営戦略は必要なものです。
なぜなら、経営戦略の「け」の字も知らなかった私が、そう痛感したからです。
例えばあなたが個人でネットショップを始めたいと思った時に、何から始めますか?
もしも私がたった一人でショップを立ち上げるとしたら、
こんな感じでしょうか?
時間の殆どは商品の作成や写真の撮影・加工などに注ぎ込み、とにかく見栄えを整えることばかりに注力していたと思います。
そして「いつか誰かが買ってくれる」と思い続け、その日を待ちつつ新しい商品を作ったりブログを書いたりするんだろうなぁ~・・・(遠い目)。
不思議だな~と思うのが、ネットショップを初めて出す時って、「出せばきっと売れるはず!」という根拠のない自信があったりしませんか?
これだけインターネットが普及しているのだから、きっと自分の店にもそれなりに人が来て、商品もそこそこ売れるに違いない。
他でもなく、私自身がそう思っていました。
でも現実は、ネット上でお店を開くのは家の前で一人でフリーマーケットを始めるようなもので、近所の人が数人お店の前を通る程度できっと商品は売れないでしょう。
日本中の殆どの人は私のお店の存在にすら気づきません。
ネットショップの現状は、開業した初年度の廃業率は30%、それ以降の廃業率は約50%と言われています。
そしてその残りの50%のうち確実な利益を上げて成長している、いわゆる「成功した」といわれる状態にまでなれるのは、たったの1%程度なんだそうです。
「ただお店を開く」だけなら誰でも簡単にできますが、生き残っていこうとすると非常に険しい世界なのです。
だからこそ、本当に成功したいなら「戦略」が必要になるのです。
特に、私のように資金力のない個人が資金力のある企業に立ち向かうためには、できるだけしっかりとした計画を立てておくことが必要になります。
ネットショップを始めると、遅かれ早かれ売上の低迷に悩むはずです。
もしも商品が売れない場合、どんな対策を打てばいいのか?
もっと売上を伸ばすためにはどんな施策をすればいいのか?
戦略という計画がなければ、この次の1手が決まりません。
戦略とは、「そもそもあなたは自分のお店をどうしたいの?」というものですから、「こうしたい!」が無ければ「じゃあこうしよう!」も出てくるはずがありません。
「こうしたい!」がないまま「とりあえずこれやってみよう」とあれこれ試してみても、ゴールがないのですから迷走するだけですよね。
また戦略を知らないとよくわからないまま高額な○○セミナーに参加したり、業者にそそのかされて広告費用ばかりがかさんだりする場合もありますが、しっかりとした戦略ができていれば、後々こういったことにお金をかけずに済みますので、そういった意味でも面倒でもオープンする前にしっかりと経営戦略を立てておくことをお勧めします。
言葉は堅いですが、やるべきことは割と単純です(でもそれが難しいのですが・・・)ので大丈夫!(私にもできるくらいですから)
詳しくは今後の記事を順にご覧いただければと思います。
前置きが長くなってすみません;;やっとここから本題です。
そんな訳で、戦略の「せ」の字も知らない私が、ボスのアドバイスに従って「戦略」のようなもの(笑。最初の頃はそんな説明もなく、とにかく次から次へと出された課題に取り組むのに必死でした)に着手し始めます。
先ずはじめに出された課題は、「市場規模の調査」でした。
例えば競馬市場なら「3兆3,280億円」、ネット通販市場なら「6.7兆円」(ともに2009年のデータ)など、販売する物・サービスごとに市場が存在していますよね。
私の場合、売りたいのは「スワロフスキー・デコレーションのiPhoneケース」でしたので、この「スワロフスキー・デコレーションのiPhoneケース」の市場規模がどの程度なのかを調べなくてはなりませんでした。
その前に、そもそも市場規模をどうやって算出すればいいのか、やり方がわからなかったのでボスに伺ったところ、
「例えば、全携帯ユーザーの中で何人中何人がデコケースを欲しいと思うか」
という人数で構わないとのこと。
なるほど、それならばなんとか調べられるかも?
調べるツールはもちろん、便利な「インターネット」です。
ところがここでいきなり大きな壁に突き当たりました。
グーグルに、
「スワロフスキー・デコレーション iPhoneケース 市場規模」
と入力しても、私の探している答えが書いてあるサイトは全く見つかりませんでした。(当たり前と言えば当たり前ですが)
私はこの瞬間まで、「インターネットの検索で調べられないことなんて無い」と本気で思っていましたので、とてもショックでした。。
便利なはずのインターネット検索が全く便利じゃない!と感じた初めての瞬間でした。
(いや、使いこなせれば本当はとても便利です。私の使い方の問題です)
そこからは、検索ワードを変えたりしながらPCとのにらめっこです。
(「iPhone デコケース 欲しい 何人」「iPhoneデコケース 持ってる 人数」みたいな感じで検索してました)
また、ボスからのアドバイスで、「業界の雑談や新聞からも情報を拾ってみる」とのこと。
なるほど、よく雑誌などで業界の方が対談した中で話題になったりなど、メインで市場規模をテーマに書いたサイトでなくとも情報は拾えるんですね。
そしてまたグーグルさんとにらめっこ・・・。
(「デコレーション業界 対談」「新聞 デコレーション」などで検索してました)
結論から言ってしまうと、スワロフスキー・デコレーションのiPhoneケースは余りにもマイナー(業界ではこれをニッチと呼びます)な商品のためとにかくデータが極端に少なく、正確な市場規模を算出することはできませんでした。
ただ、年代を限定した保有率のデータなどがかろうじて見つかり、これ以上むやみに検索ばかりを続けていても成果が出ない(そもそも自分の検索方法に問題がある)と判断し、ボスに献上(笑)しました。
その解答にOKは出ませんでしたが、先ずはざっくりとした規模がわかったところでなんとか次の課題をいただきました(´∀`;A
実はこの先の課題でも何度となく時間をやたらと費やしてしまい、その度に「まだ?」とボスから催促されてしまうのですが、ボス曰く、
「ネットビジネスはとにかくPDCAを回すことが重要」
のだそうです。
PDCAとは「Plan, Do, Check, Action」の頭文字で、つまり計画を立ててそれを実行し、検証をして次の行動に移すという一連の流れを何度も繰り返していくことが大切なんだとか。
ですので、私のようにいちいち1歩ずつ立ち止まって時間をかけて調べるよりは、ある程度のところで見切りをつけて前へ進むこともまた、「成功」するための大切な心構えということになります。(まぁ私の場合は、その「ある程度」に行きつくまでに時間がかかるのですが・・・)
後は、人間は期限を設定した方がより効率的になれる特性があるそうですので、もしも一人で何かを調査したりする場合でも「○○までにやる」と期限を設定してとりかかることをお勧めします。
しかもその期限は迫れば迫るほど効果があるそうですので、ざっくりと「来週中には・・・」などよりも「これだけは必ず明日までに!」というように程よくタイトなスケジュールで(もしもストレスを感じるようなら上手く調節して下さいね)設定してみてはどうでしょうか?
少し話が脱線しましたが、参考になれば幸いです。
それにしても、インターネットは誰でも知っているようなことや流行を調べる時はとても優しい受付嬢のような(すぐに必要な情報を見せてくれる)のに、専門的なことやマイナーなことを調べようとすると頑固なおやじのように意地悪(欲しい情報を見せてくれない、または小出し)になるんですねぇ。
早くこの頑固おやじと仲良くなって、快適な検索ライフを送りたいものです(´∀`;A
(ちなみに「グーグル検索 コツ」などで検索していただくと、便利な検索方法が見つかりますよ!)
もしもあなたがこれから商売を始めるなら、先ずは売りたい商品やサービスの市場規模がどのくらいあるのか、色々な角度から調べてみて下さい。
「そんなの調べたことないし、調べ方もわからない!」
という私でもなんとかかんとか見つけ出しましたし、お陰様で検索のコツも少しは勉強することができました!
何事も経験が大事です。
特にこれからインターネットで商売をするのであれば、インターネットに詳しい方が絶対に有利なはずです。
「できない」とすぐに諦めることはとても簡単ですが、この市場規模を踏まえてこれからお話する「3C」「収支計画」などをしっかりと作ることは、ネットショップの見栄えをよくすることの何十倍も大切な作業です。
最初は不慣れな言葉ややり慣れないことに頭を使うので本当に大変ですが、言ってもそこは「自分のお店」のためですから!
昨日の記事にもかいた、「覚悟」を思い出して奮起していきましょう!
参考までに、日本の主な市場規模をビジュアル的にわかりやすく表現している、こんな市場規模マップをどうぞ。
左上のプルダウンで市場規模の金額を変更することもできます。
中々に興味深いですよ。
長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございます。
もしよかったら、来週末もお付き合いいただければ幸いです♪
では!
この記事を書いた人
ショップ店長 ミキ
miki