こんばんは、IT+(アイティプラス)からECコンサルを受けたネットショップ店長のミキです。

先週土曜日にアップした、
便利すぎるflickr~仕事もプライベートも家族も旅行も、全ての写真をまとめて保存(登録編)

では、flickr(フリッカー)というクラウドストレージへのアカウント登録方法をご紹介しました。

本日はアップロードする前に必ず設定していただきたい、セキュリティーの設定についてご紹介したいと思います。

①Exif情報を理解する

前回もお話した通り、flickr本来の用途としては、写真の共有を目的としたコミュニティサイトです。
ですので初期設定では、あなたがアップした写真を誰でも見ることができる設定になっています。
もし、あなたが「そんなの全然構わないよ」とか「いや、是非世界中に見せたい!」という方ならいいのですが、「誰かに見られるのはちょっと困るな」とか「自分以外の誰にも見せたくない!」という方は、写真をアップする前に必ずflickrのプライバシー設定を変更しておきましょう。
また、中でも特に注意が必要なのは、「Exif(イグジフ or エグジフ )情報」です。
Exifとは写真の撮影日時やカメラの機種名、絞りやISO感度などのカメラの設定、編集に使ったソフトフェアなど、さまざまな情報を含んだデータ(メタデータ)の集まりのことで、デジカメで写真を撮るとデータに自動的に付与されます。
食べ物でいうところの食品成分表示のようなものですね。
写真を見るだけならあまり気になりませんが、パソコンに取り込んでしまえば特別なソフトなと使わずに誰でも普通に見ることが出来ます。
このExif情報に何故注意が必要かと言うと、GPS機能が搭載されたカメラで撮影した写真のExifには、GPSデータ、つまりその写真を撮影した位置情報が含まれるということです。
そしてもうお分かりかと思いますが、iPhoneを始めとするスマートフォンの多くはGPS機能を搭載しています。

写真に位置情報のデータが含まれること自体は全く悪いことではありません。
例えばそのデータを使って、今まで撮ったことがある場所を地図上に表示して視覚的に管理できたり、便利な使い方が出来るからです。
問題となるのは、このGPSデータ付きの写真をネット上に公開するとき。
例えばあなたのお家で撮った写真を位置情報付きで公開してしまった場合、簡単にあなたのお家を突き止めることが出来ます。
また一部の一眼レフなどではユーザー登録で実名を入力されている方もいると思いますが、その名前もまたExif情報の一部として記録されている場合があります。
そのリスクを承知の上で公開するのなら構いませんが、知らないままに自分の個人情報が公開されていたとしたら・・・考えただけでもちょっと恐ろしいですよね。
※因みにLINE、Twitter、Facebookや大手ブログサービスでは、現在のところはアップロード時に自動的にExif情報が削除されるため比較的安全(なはず)だそうです。

今回ご紹介しているflickr「ネット上に公開」するサービスですので、このExif情報の取り扱いには注意が必要になってきます。
事前にソフトやアプリを使ってExif情報を削除する方法もありますが、公開しない前提だとしたら撮影日や撮影場所などのデータも残しておきたくはないですか?
一眼レフなどの高性能カメラで撮影した場合、設定内容などが記録されたExif情報は必要になる場合もあるのでそう簡単には消したくないものですよね。
flickrではExif情報を残しつつ、公開されないように設定することが可能ですので、その辺りも含め個人用の写真及び画像保存先としてflickrを使用する場合に、最低限するべき設定が以下の4つのポイントになります。

  1. 写真は全て非公開にする
  2. オリジナルサイズの写真は自分以外にダウンロードさせない
  3. Exif情報は非表示
  4. 地図を自分以外に表示しない

写真を全て非公開にすれば、2,3,4は設定しなくても大丈夫なのですが、例えば今後一部の写真だけを誰かと共有する際などもあるかもしれませんので、念のため上記の4つの設定をしておくと安心です。
また、今回紹介するプライバシー設定はかなりガチガチに非公開にしてありますが、先ず最初はガードを固くしておき、使い方に慣れてきたら徐々に家族や友達と共有したりできるような設定に、少しずつ変えていけば良いと思います。

②実際に設定する

それでは早速設定してみましょう。
これらの操作はスマートフォンからでも可能ですが、細かい作業になりますのでPCからの方がお勧めです。
先ずはflickrにログインします。
前回のログイン情報が残っていればflickrのトップ画面が表示されますが、再度ログインを求められた場合は登録の際に設定したアドレスとパスワードを入力します。

flickrのトップ画面が表示されたら、一番右の上の方にあるカラフルなカメラのアイコンにカーソルを合わせます。(このアイコンは自分の好きな画像に変更も可能です)
すると以下のような小窓が開きますので、「Settings」をクリックします。

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すると以下のようなページが開きます。ここで全ての設定などが変更・確認できますのでこのSettingの場所を覚えておきましょう。
最初は「Personal Infomation」のタブが選択されていますので、「Privacy&Permissions」をクリックします。

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その中の一番上の項目で、「Who can access your original image files?」という項目がありますので、右側の「edit(編集)」をクリックします。

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これは、「自分がアップロードした写真のオリジナルサイズのダウンロードを誰に許可するか」という設定になります。

オリジナルサイズの写真をダウンロードできるとExifデータを閲覧することができるようになりますので、初期設定の「Anyone(誰でも)」から「Only you(自分のみ)」に変更しておきましょう。

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次に、その下の方にある「Hide your EXIF data(Exifデータを隠す)」の項目のeditをクリック。

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初期設定では「No」になっていますので、「Yes」に変更して保存します。

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次に、更にその下の方にスクロールしていくと、「Who will be able to see, comment on, add notes, or add people」という項目がありますので、同じくeditをクリック。

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これはアップロードした写真や画像の公開範囲やコメント、タグの追加の許容範囲の設定になります。
まずはこれも全て「Only you」に変更してしまいましょう。
これで今後アップロードする写真は全て非公開となります。

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最後に、そのすぐ下にある「Who will be able to see your stuff on a map」という項目を編集します。

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これは、写真が撮影された場所の情報の公開範囲の設定です。こちらも同じく「Only you」に変更します。

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保存すると以下のように「Set up your geofences」という項目が現れますが、ここは何もせず「return to your account page」をクリックします。

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以上で、4つのポイントが全て設定済みとなりました。
これ以降は、どんなに写真をガンガンアップロードしても、誰かにExif情報を見られたり写真を見られることもありません。
もしも何枚かの写真だけを家族や友人に公開したい場合は、個別にアップロードする際に公開範囲を変更できますので、その辺りは実際の操作方法の際に併せてご説明しますね。

というわけで、次回はいよいよ写真のアップロード方法(PCから)をご紹介したいと思います!
ではまた。

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