以前の記事でご紹介した通り、2016年の春節連休に訪日した中国人観光客数は過去最高を記録しました。→詳しくは2016年春節の中国人訪日観光客数
トレンドExpressが、その訪日中国人のクチコミを分析し、今年の「春節」での訪日中国人の消費動向を「図解中国トレンドExpress」で発表しました。
分析に使用された口コミは、2016年2月7日~13日にミニブログサイト「新浪微博」上で、「日本で○○を買った」と確認できた書き込み56,338件を分類、集計したものです。
このクチコミ件数は2015年の春節時のクチコミ件数(14,736件)の約4倍だそうです。
図解中国トレンドExpress
参照:図解中国トレンドExpress
2016年春節期間に中国人が日本で購入したものトップ3は、「医薬品」「化粧品」「生活用品」でした。
大きく順位を下げたのは、昨年3位だった「温水洗浄便座」。
中国人観光客は依然ドラッグストア、電気店、衣料品店などに多く訪れているそうですが、2016年の春節、中国人観光客の買物には変化が生じているそうです。
ある家電量販店によると、中国人観光客が好んで買っていたのは、これまで炊飯器や便座だったが、今年の春は化粧品やマグカップを買う人が多いとのことです。
また、あるデパートによると「中国人観光客は全員が高級ブランド品を買うわけではない。子ども服、食品など日常用品を買う人が増えていると感じる」と語ったそうです。
消費動向の変化は、中国人の日本旅行が団体旅行から個人旅行へとシフトしていることが理由の1つとうかがえます。
個人旅行は、団体旅行に比べ自由な時間が増え、選択肢が増えることが人気の要因で、自由な時間が増えることで、店頭でじっくりと商品を選んで購入することができるようになるため、今まで1つのブランドに集中していた“爆買い商品”も同カテゴリーの中で様々な商品に分散される傾向が見え始めています。
 

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