この記事を書いた人
溝口耕太
kohta
公開日:2016.03.14 / 最終更新日:2020/01/29
こんにちは、IT+デザイナーの溝口です。
最近よく「オウンドメディア」という言葉が使われるようになりましたが、そもそもオウンドメディアって何なの?という方もいらっしゃるかもしれません。今日は今さら聞けない、そもそもオウンドメディアって何?というところからお話したいと思います。
オウンドメディアって何?
オウンドメディアとは、簡単に言うと「自社所有のメディア」ということになります。そのままですね。笑
最近では「会社・企業が運営するブログ形式のWebメディア」というものがオウンドメディアの主流のイメージかと思いますが、広く定義すればHPやブログだけに限らず、カタログ・冊子のような紙媒体も含めたメディアになります。
そもそもオウンドメディアという言葉が最近これだけ注目されるようになった背景には、下記図のようにメディアを3分類する「トリプルメディア」という考え方から始まっています。
それぞれにメリット・デメリットがありますが、それぞれのメリットとしては
「ペイドメディア(paid media)」
即効性の高い集客。
「アーンドメディア(earned media)」
今後益々重要視されるSNSを使ったコミュニケーション、信用や評判の獲得、拡散。
「オウンドメディア(owned media)」
商品やサービスの深い理解と認知、長期的な集客・リピーター作り。
という風にそれぞれ整理して考えることができます。
オウンドメディアって必要なの?
オウンドメディアの概要について何となく分かっていただけたかと思いますが、そもそもオウンドメディアは必要なのか?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
オウンドメディアが必要か必要じゃないかと言われれば、余程のことがない限り必要だと思います。一般的に今オウンドメディアと思われているブログのようなものが必要でないとすれば、それは余程のブランド力を持ったコアなファンがいるブランドに限られるのではないのでしょうか。
なぜならそこには何があっても他のブランドになびくことがない、コアなリピーターの存在が必要だからです。
例えばアップルやハーレーダビッドソンのような。
そしてオウンドメディアが今必要とされている理由は大きく分けると以下の3つになります。
目次
情報や競合に溢れれば溢れるほど、新規を集客することはどんどん難しくなっていきます。そんな新規開拓の中でも効果的なものの一つがオウンドメディアです。そのためには自然検索や何かの拡散などによってたどり着いたユーザーの知りたいことに対してしっかりと応える必要があります。そして、それがその期待を超えるコンテンツだったのだとすれば、そこから信頼感が生まれます。
何かの比較対象になった際に「あれだけのコンテンツを持っているのだからこの会社・企業は間違いないだろう→なら、ここにお願いしてみよう、買ってみよう」という行動に繋げることが可能になります。
定期的に良質なコンテンツを作っていければ、そこには必ず読んでくれる人が現れます。「ここに来れば知りたい情報を知ることができる」「ここに来ればいつも何かしら面白い情報に出会えるな」もしかしたら、記事へ寄せられたコメントの対応が良かったことから「対応もいいし、信頼ができる」ということでファンになってくれる方もいるかもしれません。
良質なコンテンツを作り、誠実に対応すること、それは確実にリピーター・ファン作りに繋がっていきます。
有料広告の費用対効果が悪くなってきた、というのもオウンドメディアがこれだけ注目されるようになった要因の一つです。有料広告のように即効性の高い集客は臨めなくても、オウンドメディアを中長期に渡って運営することで、SEOで自然検索からの流入が臨めます。
なぜなら、Googleの評価基準の大きなものの一つに「良質なコンテンツがたくさんある」というものがあるからです。
そしてこれは検索というものがある限りは一生変わらないものだと考えています。
ユーザーが「知りたい」と思ったことに対して「しっかりとした良い答え(良質なコンテンツ)」で応える。しかもそういったものを沢山持っている。これは小手先の技術以上に最も重要な本質の部分だからです。
いかがでしたでしょうか。
オウンドメディアを構築するには「ユーザー目線に立って質の高いコンテンツを考えること。」「定期的にしっかりと運用をすること」がとても重要です。それは決して簡単なことではありませんが、これからの時代には欠かせないものとなってきました。
また、これだけオウンドメディアが溢れてくれば、次に問われてくるのは「量」よりも「質」になるはずです。いかに「期待の一歩先を行く、感動に繋がる良質なコンテンツを多く作れるか」情報が溢れれば溢れるほど大変になっていきますが、まだしばらくはオウンドメディアの波は続くのではないでしょうか。
次回は趣向をちょっと変えて「世界一周で感じた天気と色と人の雰囲気」についてお話しさせていただきたいと思います。
それでは!
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溝口耕太
kohta