この記事を書いた人
溝口耕太
kohta
公開日:2016.02.01 / 最終更新日:2020/01/29
おはようございます、IT+デザイナーの溝口です。
前回「ロゴ」について大枠のお話をさせていただきましたが、今回はその中でも最後に少し触れたロゴの制作過程についてお話させていただきたいと思います。
デザイナーによってこれは様々かとは思いますが、実際弊社でロゴを制作させていただく際の流れが以下になります。
01.実際に会って話を聞く
02.ビジョン・想い・事業内容を把握する
03.それを誰に届けたいのか、ターゲットを確認する
04.そのためにどういう印象をロゴから与えられればいいのかを考える
05.ロゴに込めたい想い・キーワードを洗い出す
06.一番本質となる部分を抽出
07.事業の業界イメージを加味しながら表現する
まず会うこと。これが絶対に重要であると考えています。なぜなら一方的な文章などによる内容説明・メールのやり取りだけではロゴを作るための情報が明らかに不足しているからです。また、経営者の方自身の人柄・イメージも少なからずロゴに関係してきます。
どんなビジョンや想いがあって、それを実現するために事業内容は何をやっているのか。ロゴを作る上で最も重要な部分です。そのビジョンが持つイメージがロゴから伝わらなければなりません。内容を把握するために納得がいくまでしっかりとヒヤリングをする必要があります。
ビジョンを把握した上で誰にそれを伝えるのか。02は当然一番大事な要素ですが、それをターゲットに対して狙い通りに伝えることもとても大事なことです。ターゲットがいるのならそこに対して魅力的に伝わらなければ意味がありません。
(ただ、ビジョンをしっかりと表現できるロゴが作れたのならターゲットは考えずとも自然とそこに人はついてくる、とも考えています。)
ビジョン・ターゲットを把握した上でどう見られればそれは成功なのかを考えます。例えば「信頼感」「優しさ」や「挑戦的」「先進的」など、ビジョンに対して連想されるキーワードなどがあるはずです。まずは考えられるだけそれを洗い出します。
一番伝えなければならないことは何なのか。洗い出したキーワードを厳選し、本質となる部分を抽出します。ここで大事なことはいくつも主張しないことです。極力シンプルに、本質となる部分のみを磨いてそれが思ったように伝えられるように考えます。
また、その業界のイメージに沿っていることも重要です。水に関わるものは青系だったり、ベビー用品なら優しさを感じる色使いや形だったり、その業界(カテゴリー)に対して人が無意識に自然に感じるイメージがあります。そこから外れてしまうと違和感が生まれてしまいます。余程その中でも尖っていたり、明らかに新しいことをやっている、という場合にはあえて外すこともありだと思いますが、その業界(カテゴリー)から外れない中で色・形・文字を考えるのが重要だと思っています。
そのロゴを見た人がパッと見どういったことをしている会社なのか想像ができるか、なおかつ色・形・文字からそのビジョンが感じ取ることができるか。一人一人にコンセプトの説明はできないため、何の説明もなしにそれらを伝えられるものである必要があります。
いかがでしたでしょうか。
以上が1つのロゴを作るにあたって必要な工程となります。出来上がったものはとても小さなシンプルなものであったとしても、そこに至るまでに多くの工程を経てやっとロゴは生まれます。
ロゴは会社・企業を象徴するとても大事なものです。
せっかく起業をするのなら、それに見合ったロゴを是非作って欲しいと思っています。
次回は「名刺」について書いていきたいと思います。
それでは!
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溝口耕太
kohta